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初心者入門int関数/float関数の使い方(文字列を数値に変換する) | Python入門

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Python で用意されている組み込み関数の中の int 関数および float 関数の使い方です。引数に指定したオブジェクトを数値に変換して取得します。

目次

  1. int関数の書式と基本的な使い方
  2. float関数の書式と基本的な使い方

int関数の書式と基本的な使い方

int 関数は引数に指定した数値または文字列を整数に変換して取得します。 int 関数の書式は次の通りです。

class int([x])
class int(x, base=10)

1 番目の書式では、引数に指定した数値または文字列を整数として取得します。整数が指定された場合はそのままの値が返され、浮動小数点数が指定された場合は 0 に近い値に丸められて整数として取得します。引数を省略した場合は 0 が返ります。

int(15)
15

int(3.14)
3

int()
0

引数に文字列を指定した場合は、文字列を整数に変換して取得します。文字列で指定できる値は整数の形式の文字列だけです。基数を省略した場合は 1 番目の引数の値が 10 進数として記載されたものとして整数に変換し、基数が指定された場合は 1番目の引数の値が 2 番目で指定された基数で記載されたものとして整数に変換します。基数として指定できる値は 0 か 2 から 36 です。

int('28')
28

int("28", 10)
28

int("1011", 2)
11

int("3F", 16)
63

基数の指定は数値だけを指定してもいいですし、 base=基数 の形式で記載してもいいです。

int("24", base=8)
20

サンプルプログラム

簡単なサンプルプログラムを作って試してみます。テキストエディタで次のように記述したあと、 sample3-1.py という名前で保存します。

print(int(17.58))
print(int("1011", 2))
print(int("A4", base=16))

int関数の書式と基本的な使い方(1)

その後、次のように実行してください。

python sample3-1.py

int関数の書式と基本的な使い方(2)

引数に指定した数値や文字列から整数を取得することができました。

float関数の書式と基本的な使い方

float 関数は引数に指定した数値または文字列を浮動小数点数に変換して取得します。 float 関数の書式は次の通りです。

class float([x])

引数に指定した数値または文字列を浮動小数点数として取得します。整数または浮動小数点数が指定された場合は同じ値の浮動小数点数が返されます。文字列を指定する場合は 10 進数の値が含まれる文字列を指定してください。引数を省略した場合は 0.0 が返ります。

float(15)
15.0

float(3.14)
3.14

float()
0.0

float("5.755")
5.755

数値または文字列のどちらもでも指数表記での指定も可能です。

float("8.5e+5")
850000.0

float("2.34e-4")
0.000234

サンプルプログラム

簡単なサンプルプログラムを作って試してみます。テキストエディタで次のように記述したあと、 sample3-2.py という名前で保存します。

print(float(19))
print(float("78.225"))
print(float("-7.52e-3"))

float関数の書式と基本的な使い方(1)

その後、次のように実行してください。

python sample3-2.py

float関数の書式と基本的な使い方(2)

引数に指定した数値や文字列から浮動小数点数を取得することができました。

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Python の組み込み関数の一つである int 関数および float 関数の使い方について解説しました。